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肺外結核も県レベルで診断されるものとする。 結核患者の発見方法は概ね以下の4通りに分けられる。 ? コミューンヘルスポストを介するもの:呼吸器症状を訴えてコミューンヘルスポストを受診した患者が「3週間以上の有症状」の条件に該当するとして、要員から喀痰検査を指示され、郡病院に紹介され(場合によってはヘルスポストで塗抹標本を作り、スライドが郡病院に届けられて)、そこで結核と診断される。 ? 直接郡病院で:患者がヘルスポストを受診せずに直接郡病院、ポリクリニックなどを受診し、そこで喀痰検査を受け、または検査に紹介されて発見される。 ? 直接県病院で:患者がヘルスポストを受診せずに直接県病院を受診し、あるいは他の病気で受療中にそこで喀痰検査を受け、または検査に紹介されて発見される。 ? 私的セクターで:私的医療機関を受診して菌検査を指示され、あるいはなんらかの方法で結核の診断がなされる。 それぞれの方法での発見割合は、地域によっても異なるであろうが、今回の調査では、?が70%、残りがほぼ10%づつというところが多かった。 検痰は同じ患者について連続3回行うことになっているが、実際的にはあまり守られていない印象を受けた。また菌陰性であることが知られた有症状者についてはその以後も毎月喀痰検査を続けるというコミューンヘルスポストもあったが、一般的ではない。 このような体系での実施状況は、1985年〜89年の5か年で年平均120万人の検疫が実施され、28万件のX線検査が行われ、これから53千人の患者(35千人菌陽性患者)が発見されているという。この実績は年々プログラムの普及率の増大とともに順調な伸びを見せている。 このようにして行われている患者発見の実績は県別にみるとかなり地域格差があるようである。下の表は予測発生数に対する発見患者数の%で、患者発見率のおおまかな推定値とされるものである。 ![107-1.gif](../images/107-1.gif
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